愛を求める
今回のタイトルは、ちょっと大げさに見えるかもしれませんが、
職場でありがちな行動や言動をお話しします。
色々な場所から人材が集まって来ている現場がありました。
色々な人材がいると、習慣や仕事へのモチベーションやコミュニケーションの
取り方も十人十色です。
今回は、ベテランの方に(仮にJさんとします)スポットを当ててみます。
Jさんは、社会人経験40数年のベテランさんです。
彼は、経験が豊富で知識もたくさん持っておられますが、
若手社員には人気がありません。なぜでしょうか?
それは、タイトルにも書いていますが、(職場で)愛を求めてしまうからです。
愛を求めるといっても、恋愛ではありません。
簡単に言うと、Jさんは承認欲求が強く、自分の存在をアピールしたい人で、
自分に注目して欲しいという感情が強い人と言えば良いでしょうか。
例えば、ある作業に関して、打合せをして、段取りを行い、多くの人の承諾を
取っているにも関わらず、いざ仕事をする時になって、
「自分の言う通りにしてもらわないと、作業は出来ない。」というようなことを
発言したり、やらなくてもよい事を確認も承諾も得ず、打合せもせず報告もせずに、
勝手にやってしまい、反感をかってしまったりするのです。
さらに、Jさん自身の失態を若手社員のせいにしたりもするのです。
(他人に相手にしてもらいたいがために、わざとやってるようにも
見えなくもありません。)
若手社員から見るとJさんは、大先輩なのでおおっぴらに注意も
出来ませんし、迷惑でしかない存在になっていきました。
(このような行動は、1,2回あったのではなく、またなのかというくらい
あったそうです。)
実はこの問題行動が起こった原因は、JさんがJさん自身を理解できていない。
つまり、Jさんの自己理解の不足によるもので起こっていると考えられます。
では、どういった自己理解が不足しているのか。
Jさんが理解していないのは、Jさん自身が求めている愛情や安心できる状態です。
本来、愛情と安心できる状態の需要と供給を行うべきところでそれが行われていない、
逆にいうと、愛情や安心できる状態を求めるのに相応しくない所で、
それを行ってしまっているということです。
つまり、プライベートで愛情と安心できる状態の需要と供給を求めるのではなくて、
職場という公の場で、「私を大切にして下さい。愛をください。」といっているようなものなのです。
ちょっとイタイですね。
近しい人(家族や友人等)との関係性が良くないと、自分が大切に扱われていないと
感じてしまい、その感情が職場というところで爆発してしまうのです。
職場で自分を許容して欲しい、認めて欲しい、大切に扱って欲しい、
自分を見て欲しいという気持ちが暴走してしまうのです。
実は、Jさんが世間話をしているのを聞いた人がいて、
家に帰っても、誰もいないのでさみしく一人でいるといったようなことを
言っていたそうです。(家には誰かいるようですが、一人のような感じ)
占星術的に言うと、Jさんが自分が持っている愛情と安心を司る星を
上手く使えていない。
自分の欲している愛情と安心を満足させる方法を知らなかった、
といったところでしょうか。
一見、愛情や安心を満足させるというと、プライベートなことで、
職場のような公的な場所と関係ないように思えますが、
実は結構関係があるのです。
皆さんが欲している愛情を感じることや安心できる状態って
どんなことでしょうか。

