思い込み
今回は、ある思い込みが発端となった出来事をお話します。
このお話の登場人物はこの3人です。
派遣社員Gさん(派遣会社AとBの求人に応募中)、
派遣社員Gさんの担当営業Hさん(派遣会社Aの営業)、
派遣社員Gさんと面談をした企業の担当者Kさん
企業の担当者Kさんから依頼があり、派遣会社Aが
人材を探していました。
すると、Gさんが派遣会社Aの求人に応募してきました。
この時点で、Gさんは別の派遣会社Bの求人にも応募
していました。
起業側と面談後、(本当は面談はNGなんですが)
契約が成立しないと、派遣社員として採用されないので、
複数の派遣会社に応募することは、派遣社員あるあるなのです。
一般的な転職でも、転職先の応募を複数社して面接するのと
同じだと思って下さい。
派遣会社Aの営業Hさんは、企業担当者Kさんに、Gさんという
人材がいることを話します。
しかし、Gさんが派遣会社Aのほかに派遣会社Bの方の求人
にも応募しているので、企業担当者Kさんの意向に沿うことが
出来ない可能性がある事を口頭とメールで説明します。
これは、職業選択の自由というもので、簡単に言うと、
派遣会社Aの仕事と派遣会社Bの仕事のどちらかを選ぶ権限は、
当事者であるGさんにあるということです。
企業担当Kさんは、自分の思惑通りになるかどうかが、
まだ分からない状態でしたが、人材を確保したいという
気持ちが強かったらしく、見積もりが欲しいのですぐに
送って欲しいと返答してきたそうです。
企業担当者Kさんは、、見積もりを確認後に面談の
依頼をしてきました。
そこで、派遣会社Aの営業Hさんは、Gさんの承諾を得て、
企業担当者Kさんと面談を行いました。
この時に、Gさんが派遣会社Bにも応募しており、
派遣会社Bの仕事も検討しているので、
Kさんの意向に沿えない事が発生する可能性があることを
再度確認して、説明したそうです。
企業担当者Kさんは、Gさんの事が気に入ったらしく、
うちで仕事をして欲しいと言ってきたそうです。
当事者であるGさんは、派遣会社AかBかで迷っていました。
すると、企業担当者Kさんが何を迷っているのか、
派遣会社Bがどんな条件を出してきているのかと、
尋ねてきたそうです。
そこで、正直に企業担当者Kさんに話したところ、
うちも同じ条件にするという申し出があったそうです。
この時、企業担当者Kさんは、同じ条件にしたのだから、
絶対にうちの仕事をしてもらえると自信マンマンで
絶対に断られることはないと確信していたみたいです。
そして、面談後約1週間して、
Gさんは派遣会社Bを選択しました。
つまり、企業担当者Kさんの申し出を断ったのです。
企業担当者Kさんは、条件が同じなら絶対に断られないと
思い込んでいたので、最初のうちは愚痴っていたようですが、
その愚痴が怒りに変換されていき、
最終的には、派遣会社Aとは一切の取引は行わないという
会社の方針に発展したそうです。(出禁ってやつですね)
企業側からすると、派遣会社なんてたくさんあるし、
派遣社員なんてたくさんいるから、困りはしないと
考えているのでしょう。しかし、こういう事態が発生すると、
業界内では、横のつながりがあったりするので、
情報が拡散されて、いざ人材を探そうとしたら、
派遣会社からNGをだされてしまい、
困ってしまう企業は少なからずあるようです。
今は、派遣会社も人材が少ないので、仕事の依頼があっても
人材を紹介できないこともあるようです。
そもそも、仕事を選ぶ権利はGさんにあるので、
Gさんが選択したことには、誰も何も言えないはず
なのです。
企業が派遣社員を査定して、面談をして選ぶのではなく、
本来は派遣社員が企業と仕事を選択するというものなのです。
派遣という本来の意味を理解できていなかったのか、
世間でいう、派遣社員の立場は弱く、企業側が雇入れを
して仕事を与えているといった間違った思い込みが招いた
出来事だったのではないでしょうか。
皆さんも、自分の思い込みで残念な結果を招いたことは
ありませんか。

