節目

先日、私の実父が他界しました。

実兄が、父のお世話を大変良くしてくれていたおかげで、

施設や病院に行くこともなく、大好きな自宅で最期を迎えました。

今時、自宅で死を迎えられるのはとても贅沢なことだと

思っています。

そうできたのも、実兄がお世話を良くしてくれていたからで、

感謝しかありません。(兄ちゃんありがとう)

職場にいたときに、実父の死の連絡を受けたのですが、

最初は、何の話をされているのか全く理解が出来なくて、

声も出ず、頭の中が?だらけでした。

父が亡くなったと聞いても、悲しいとか寂しいとかいう感情は

全くといっていいほど出てきませんでした。

父との間に確執があったとか、そういうわけではないですが。

それよりも、子供の義務として、やらなければならない案件を

どうこなすかばかりを考えていました。

(お通夜とか、葬儀とか、役所関係の書類とか、生前お世話になった人に

 どう伝えるかとか・・・)

生前の父は、いわゆる頑固おやじで、自分が言ったことが全てであり、

自分がこうと決めたらてこでも動かない人だったので、家族は、

父の言動に振り回されて、体力的にも精神的にも疲れ果てて

しまうということが多々ありました。

ですから、私は悲しいというよりも、気が楽になってホッとできると

正直思ってしまったのかもしれないです。

そんなことを言うと、親不孝だとか言われそうですが。


父が亡くなったことで、家族が一人減ったというだけではなく、

父を中心とした家族のカタチが、これから変化していくのだなと、

私は感じています。そういった意味では、節目を迎えたということに

なるのでしょうか。